1990年代のロックサウンドを支えたJCM900
小生もバンドブームに影響を受け、スタジオに入り浸っていました。1980年代の後半から通い始め、当時はMarshall JCM800、Roland JC-120は必ず置いてあり、予備的な感じでYAMAHAの60Wがあった記憶しています。
「JCM800はラモーンズのジョニー・ラモーンが使ってるんだぜ!」という話を支えに好んで使っていました。同じような音は出せませんが、独特のエアー感というか、具が詰まっていないというか・・・アナログ感満載で今でも大好きなアンプです。
真意の程は分からないのですが、当時はBOOWY全盛で、布袋さんがJC-120を使っていたとの説もあり人気だったようですが、MarshallとRolandではあまりにも音質が違い、「なんかエレクトリックな音だな・・」と避けていたため、JCを初めて使用した(良さを知った)のは大人になってからです。
その後、スタジオのギターアンプも時代の流れとともにJCM800→JCM900に入れ替わり、MesaBoogie、TwinReverbなどが試せるようになりましたね。初めてJCM900を使ったときは「おー!!」だったのは小生だけでしょうか。
深い歪みを得るには苦労しない環境となりました。小生のような下手クソは「とにかく歪ませて」ごまかすという手法、これが基本です(笑)
90年代後半に入るとJCM2000やそれ以上にハイスペックなアンプが出てきて、メタルでもベンチャーズでも、何でもできるといった感じになります。
入荷したギターのサウンドチェックやスポットで行われるライブの練習などで小生も時々スタジオに行くのですが、エフェクターは揺れ系、あとはフットスイッチしか持っていかなくなりました。荷物が減って楽ちんです!
さて
今回ご依頼いただいたのは、私の30年来の友人の愛器である90年代のJCM900 MODEL 2500です。
フルオリジナルコンディションでしたが、実使用に耐えうるようポット全交換、バイアス調整、アウトプットジャックの交換などを行いました。
経年なのでコンデンサなども予め交換したいところですが、音が変わってしまうため今回はスルー。
マーシャルらしいサウンドで鳴ってくれます。50Wなので当店防音室ではほぼフルテンで遊べます。
高価なエレキギターを持っていても、やっぱり良いアンプがないと意味がない・・・
良妻のように「内助の功」がある方はやっぱり充実していますよね。
皆さまも改めてアンプに目を向けてみてはいかがでしょうか?
ちなみに小生は充実しています!